ブランディングは大企業のもの、というイメージがあります。
しかし、中小企業ほどブランディングは必要であり、
むしろ中小企業の方が具体的にお客様をイメージでき、
特定のこだわり層のニーズをつかむエッジの立った特徴が出しやすく、
意思決定も大企業より早いため、ブランディングしやすいのです。
また、デジタル時代はお客様のニーズも変化しやすく、そうした面でも
中小企業がブランディングを行うことには意味があるといえるでしょう。
中小企業は、
大企業のブランディングを
真似してはいけない
小さな会社は、資金力もリソース、マンパワーもあらゆる前提が大企業と違うため、ブランディングのやり方を真似をしてはいけません。よくブランディングは会社や商品に対する「良いイメージをつくること」だと思っている方がいるのですが、それは大企業に限ってのこと。小さな会社は、誰もが知っているわけではないので「良いイメージ」だけを伝えても、それ以前にそもそも何をしている会社なのかもわかりません。だから、「何をしているのか」「何が得意なのか」「どんな想いを抱いているのか」「どんな課題が解決できるのか」などをできるだけ「わかりやすく」伝えなくてはお客様に選ばれないのです。
「ブランド」とは何か?を知る
家庭で使用する商品やサービスの購買において、女性が約8割の意志決定権を握っている、 という事実があります。 この結果は女性の就業状況によって差はなく、女性の意思決定権の高さは収入の有無とは関係ないことも明らかになりました。そのことは、ブランディングにおいても重要な鍵となってきます。これまでのブランディング施策は、さまざまな分野で男性が基準になっていることが多く、その背景にあるのが“男性目線”。多くの企業の中枢にいる意思決定層を長年男性が占めてきたことで、当たり前になって仕組みやルールが硬直化してきましたが、女性視点を取り入れたブランディングを実施することでこれを変えることでイノベーションが起こり、売り上げUPにつながった成功事例が多くあります。ちなみに女性を入れるメリットは、いろんなデータでも実証されており、特許の経済価値について、男女両方の発明者がいるチームのほうが、男性だけのチームよりも1.54倍高い※と言われています。
ブランディングはかっこいいロゴデザインや美しいパッケージを創ることだと思っている方が多いのですが、それは大きな誤解。確かにプロセスの最後には、ロゴやパッケージ、Webサイトをつくることはありますが、それはあくまでもブランディング分析によって、ブランド価値を見出した後の最後にあるものです。本来、ブランドは「らしさ」(独自の存在理由)を考えること。ブランディングは、「その企業(商品)らしさ」に基づいて、事業活動を行うことです。そうしたプロセスを経ることで「他との違いが明確」 になり「独自性がお客様の心の中に存在する」ようになり、「それによって選ばれる」ことがゴールです。したがって、お客様は「お客様というより、ファン」のような存在。つまり、ブランディングとは…「○○らしさ」って何だろう?「○○らしい活動」って何だろう?「○○らしい」製品、サービス、営業、施設って何だろう?「○○らしい」人材って、どんな人だろう?「○○らしい」経営者ってどんな人だろう?「○○らしい」広告、コミュニケーションって何だろう?…を考えることに他なりません。ブランドコンサルタントの仕事は、その「○○らしさ」を見つけるお手伝いと「○○らしさ」の「見せ方」「伝え方」「言い方」「活動の仕方」をご提案することです。
自社が目指す「世界観」を
言葉やビジュアルで
お客様に伝える
「伝える」と「伝わる」 は違います。分析によってブランド価値を見出した後は、デザインのちからで自社の商品やサービスの良さが「伝わる」ようにしましょう。(先にデザインをつくってしまうのは、失敗の元です。必ず分析を行ったからにしましょう)そのために「世界観」がお客様に伝わるようにすることが大切ですが、「世界観」は説明されてもわかりにくいので、「世界観のコラージュ」などを作成し、ビジュアルを使って共有するのも良い方法です。また、キーワードを掲げていく方法もあります。会社が大切にしているキーワードを3つ挙げ、同業者に比べて大切にしていることを見つけ、ベンチマークしたい会社をビジネスの各側面から考え、自社を見つめなおしましょう。また「どんな製品やサービスを提供したいのか」「社員はどんな人であってほしいのか」(TVドラマの登場人物になぞらえても可)、世界観のコラージュを絵や写真のスクラップでつくっても良いかもしれません。日本語のわからない外国人が見てもイメージが出来るようなアイコンをつくっても効果的です。オフィスクロスは、ブランディング分析に加えてホームページやリーフレット、キービジュアル、スローガン制作などクリエーティブ施策もワンストップでご提案が可能です。目指す世界観を一緒に創ってみませんか?
売り上げが思わしくないときに、3Cの視点で課題をしっかり把握し、ブランドの目指す姿を再構築。現在のブランドの価値を維持する、または強化を図り、再活性化させるために、ポジショニングを見直すことをリブランディングといいます。企業や商品、サービスは、市場の変化や人々のニーズ、価値観の変化などにより、常に競争にさらされるため、ブランドのポジショニングの見直しは、定期的に必要です。見直しが必要な状況としては、ブランドの魅力と価値が伝わっていないとき(お客様に訴求しているポイントや手法が適切ではない?そのブランド価値に対する社内での優先度が低い?※歴史あるブランドの場合は、見直しを繰り返している間に本来持っているブランド価値を見失うことも多くあります)現在、持っている価値だけでは、すでに競合に勝てないときは、リブランディングが必要!一度実施したら終わり、ではなく、ブランドにも「定期点検」は必要なのです。
ホームページなどWebで行うブランディングの役割は、情報量が少なく、多額のコストが必要になるマス広告の弱点を補いながら、新たな顧客とのタッチポイント(接点)の一つとしてブランディングに寄与することができることです。幅広い層のユーザーに対して発信でき、ブランドの詳細な情報を訴求することができること。アクションしたユーザーの情報が取得できることやユーザーとダイレクトに交流ができることがなど多くのメリットであり、マス広告と比較して大幅に導入コストを抑えられることも大きな特徴です。